完全制震・静音 デットニング
完全制震・静音施工
最近の車は、コストダウンの為か鉄板や車内のカーペットなどが非常に薄く、走行中には車外の音や、自車のエンジン音・マフラー音などが良く聞こえます。逆に車内の音も外に漏れます。
軽自動車などは高速道路を走行すると、会話もロクに出来ない車種が増えているようです。
車内を静寂にし落ち着ける空間にすれば、1ランクも2ランクもUPした高級車に変わります。スピーカーの箱としてドア内部が良くなるため、オーディオの音質も上がります
基本メニュー
- ドア4枚(車種によっては2枚)、ドア内張りも含む
- フロアー(センターコンソールなどの内装分も含む)
- ラゲッジ(セダンの場合はトランクの床部分)
上記3カ所で1セットの基本メニューとなります。
各所を個別で行う事も可能ですが、作業工賃が割高になってしまいます。
完全制震・静音の基本メニュー編
ドアの制振・静音作業
・ オーディオ重視
・ 静音重視
上記の2点に別れます。もちろん混合もあります。
まず、フロントドアはオーディオ重視の施工が多く、純正スピーカーでもデットニング効果で、音質がUPします。
すでに、純正以外のスピーカーを取り付けている場合や、同時にスピーカーを交換される場合などは、各スピーカーに合ったインナーパネル側のデットニングを行います。
アウターパネル側は、制震をシッカリと行いスピーカーからの振動での共振を抑えます。
ドアの作業方法
あらかじめ下貼りとして小さめの制震材を適所に貼り付けた後に、その上から、さらに制震材を重ね貼りします。
ブチルゴム系の制震材は年数が経っても、シッカリと押さえて貼り付ければ比較的剥がれは少ないですが、やはり乾燥により端からの剥がれは多少なりとも発生します。
ブチルゴム系以外の制震材(代表としてレアルシルト)は、押さえが甘いと、すぐに粘着部分が乾燥して、1年で簡単に剥がれてしまいます。
他店で行ったデットニングのドアを何度も見ていますが、レアルシルトの周囲に剥がれ防止のテープを貼らないお店がほとんどで、端から剥がれて、デットニングや制震の効力を失っているドアがかなり多いです。。。
当店の制震・静音施工では、ブチルゴム系の制震材を主に使用しています。もちろん、お客様からのご希望でレアルシルトなどの制震材を使用する場合もありますが、どちらの場合でも、剥がれ防止で制震材の周囲にアルミテープを貼り付けてシッカリと押さえますので、施工後3年以上経っても、剥がれはありません。
ただし、制震材の剥がれ防止のテープは、クオーターの内部や、奥まった箇所など、どうしても手の届かない箇所には貼る事が出来ません。
その場合は、制震材の上から覆うように吸音材を貼ったりと、極力剥がれないように工夫して施工を行っております。
制震材を貼った画像となり、ここから各スピーカーに合わせて吸音材や拡散材の追加などを行います。



続いて、リアドアでスピーカーを鳴らさない仕様のため、完全静音重視の施工を行います。
オーディオ重視の場合は、スピーカーに合わせて吸音材の量を調整しますが、静音重視の場合は、スピーカーを鳴らさないので、制震材の貼り付け後、アウターパネル内の大部分に吸音材を貼ります。こうする事で、ドア内にこもったノイズを吸収します。
少し分かりにくいですが、アウターパネル内部に見える黒く見えるものが吸音材です。



画像は静音重視の施工ですが、オーナー様のご希望や当店の判断で、サービスホールを一部開けた施工を行う場合もあります。
また、レギュレターの故障が多いような車種に関しては、整備重視で施工を行います。
静音重視・オーディオ重視のどちらの場合も整備の事を考えて、主要なネジなどは塞がないようにしています。
ただし、サービスホールに関しては、整備のために一部制振材を剥がす必要が有ります。



続いてドアの内張りの裏側です。
車種によって形状が様々となります。シンサレートと言う軽量の吸音材が純正で貼られている場合や、ニードルフェルトが貼られている場合、そして、全く何も無しの場合などがあります。
画像の内張りでは、純正でシンサレートが貼ってありました。
内張りの制震を行うにあたり、一旦シンサレートを取り外して、上の画像のように制震材を貼り、その上からシンサレートを元の位置に貼り付けます。
こちらの場合は、主にオーディオ重視の場合です。内張りに吸音材を貼り付け過ぎると、音質に影響が出る可能性もあるので、内張りの吸音材は純正程度にしています。
純正で全く吸音材が無い内張りには、当店で音質の影響を考慮しながら追加します。
上の画像は、静音重視の場合のドア内張りです。内張りの制震を行った後に、取り付けに支障が出ない程度に吸音材を貼り付けます。
内張りの形状や、厚みなどによって吸音材の使用量などは大きく変わってきます。
フロアーの作業方法
フロアー部分は、まず周囲の内張りやシートを取って、フロアーのカーペットを剥がします。
カーペットを剥がす事が出来ない車種もありますので、その場合はカーペットをめくりながらの作業となります。
カーペットを剥がす事が出来ない車種・・というのは実際にはありませんが、剥がす場合には大きく切り込みを入れないと剥がす事が出来ないタイプもあります。
施工後の組み付け時にカーペットが大きくシワになるなど、何かしらの問題が発生すると判断した時には、カーペットを完全に外すことはせず、部分的にめくりながらの作業となります。



HYBRID などは、バッテリーが室内に搭載されている車種が多いです。
上の画像はバッテリーが、運転席と助手席のシート下部分に設置されています。リアのラゲッジ部分に設置されている車種もあり、フロアーの形状も車種により様々です。




全ての箇所で共通しますが、主要なネジや、整備で必要となる箇所を制震材で隠してしまうことはいたしません。
制振材を貼り付け、アルミテープで保護した上から、吸音材を貼り付けます。
カーペットの形状や、カーペットと鉄板に隙間によっては、吸音材が貼れない場合もあります。逆に、かなり厚めの吸音材が貼れる車種もあります。
無理に貼ってしまうと、カーペットが浮いて内張りが取り付け出来なくなったりします。
最終的に内装がキッチリ収まる事を考慮して吸音材の貼り付けを行います。(吸音材の厚みや種類をその都度変えます)
HYBRID のバッテリーの吸排気などは塞がないように確認していますのでご安心下さい。
柱部分などに多きな空間は有る場合には、極厚のスポンジを使用して空間を埋めます。
内部の空間が大きくても、穴が小さい場合などは、小さな穴からニードルフェルトやサーモウールなどを少しづつ入れていきます。






センターコンソールの裏側にも制振を行い、可能であれば吸音材を貼り付けます。組み付け時に内張りがきちんと取り付け出来る事を考慮しながらの作業となります。


ラゲッジ・トランク部分の作業方法
主にリアの荷物を置くスペースです。セダンの場合はトランク部分となります。どちらも開閉の扉部分(リアゲート)はオプションでの作業となります。
カーペットをめくるとダイレクトに鉄板が出てくる車種や、樹脂のケースが設置されている車種などがあります。
ラゲッジ部分はドアの開閉時による圧を調整する通気口のようなものが付いている場合が多く(クオーター部分の場合もあります)、この通気口のようなものは塞がないようにします。そして、水漏れの場合の水抜き穴もありますので、こちらも塞がないようにします。
水抜き穴は2箇所又は1箇所の場合など、様々です。






以上が完全制震の基本作業となります。
鉄板の可能な限りの全面にシッカリと制震を行うことが重要となります。
制震・静音施工で間隔をあけて制震材を貼っても、車体全体の制震・静音の効果は発揮出来ません。
下張りとしての部分貼りを行い、仕上げで全面に制震を行う二重貼りでの効果が高いです。
ただ、本当に鉄板の弱い箇所などは、二重貼りを行っても足りない場合もあります。
制振作業後のチェックで、三重貼りを行う場合もあります。
鉄板の強度などは、やはり昔の車や外車などがシッカリしています。現在の車はコストダウンや衝撃吸収の面で本当に鉄板が薄くその分、走行時に車内への騒音がダイレクトに伝わります。鉄板が薄い分、車内のカーペットなどに考慮があれば良いのですが、カーペットも最低限の仕様となり、走行時における騒音はかなりのものとなります。
完全制震 基本の作業の他に、オプションで様々な箇所の制震・静音が可能です。
アンプなどを取り付けているお客様では、この機会にケーブル類に取り回しなどリセットする事も可能です。
電源類と音声信号ラインをキッチリと分けて取り回しを行う事で、ノイズ侵入の防止にもなります。
